こちらの記事では、キャンピングカーを自作するにあたって使用したアイテムの紹介をしています。
まずは道具を揃えるところから開始し、車中泊が快適となるよう車両装備品を充実させていったところ、車体費用を除いて完成までにおよそ80万円の費用がかかりました。
自分でキャンピングカーをイチから製作する場合にかかる費用はせいぜいその程度で、キャンピングカー完成車を購入するより大幅に費用を抑えられることができました。
特にこれからキャンピングカーDIYを始められる方に参考にしていただける内容と思いますが、すでにキャンピングカー製作したことがある方にもご自身の購入品と比較しながらご覧いただければと思います。
チロルこの記事は以下のような方におすすめ!
・キャンピングカー自作に興味がある
・キャンピングカーDIYにかかる費用が知りたい
・何を購入したらいいか知りたい
DIYアイテムの総額
作業にかかった費用はおおよそ80万円となりました。そのおおまかな内訳は以下のとおりです。
【費用内訳】
・車両装備品:411,000円
・道具:114,000円
・木材:67,000円
・電装品:63,000円
・消耗品:60,000円
・防音・断熱材:56,000円
・塗料:35,000円
・鋼材:17,000円
以下で、品目別に分けて詳細にアイテムを紹介していきます。
車両装備品
サブバッテリー
キャンピングカーの心臓部となるサブバッテリー。
安全性が高く、長寿命なLiFePO₄(リン酸鉄リチウム)バッテリーを選択しました。
エアコンや電子レンジ、電気ヒーターなどの使用を前提として、300Ahのバッテリーを購入しました。


インバーター
100Vの電化製品を車内で使用するためには、インバーターが必須となります。
ドライヤー、電子レンジ、電気ヒーター、電子ケトルなどを使用したかったので、2000Wのインバーターを購入しました。


走行充電器
サブバッテリーの充電システムにおいて、必須アイテムである走行充電器。
走行充電器は、ソーラーパネルやメインバッテリー(厳密にはオルタネーター)で発電した電気を、サブバッテリーに合った電圧・電流に整えて充電をする装置です。


ソーラーパネル
サブバッテリーのメインの電力供給源となるソーラーパネル。
軽くて、車高を低く抑えられるフレキシブルタイプのソーラーパネルを選択しました。
自分の車中泊スタイルや使用頻度を考慮して、200Wのソーラーパネルを購入しました。


バッテリーモニター
サブバッテリーの残量を把握するのに便利なバッテリーモニター。
残量モニターがないとバッテリーの残量はまったく検討がつかないのですが、これがあると一目で正確なバッテリー残量を把握することができます。
BT-2
BT-2をつけることで、Bluetoothを使ってスマートフォンでサブバッテリーの充電状況をリアルタイムで確認することができます。
BT-2は下の写真のように、走行充電器に直接取り付けることができます。


天井ライト
車中泊で快適に過ごすなら必須の天井ライト。
ライトは6個を取り付けましたが、それでちょうどよかったと感じております。
感覚的に4個だと明かりが少なく、立ち位置によっては自分の影でものが見づらくなったりするのではないかと思います。




調光器
ライトはオン/オフだけでなく、明るさを調整できると非常に便利です。
車内で映画を見る時に薄暗くしたり、寝起きは明かりのトーンを少し落としたりと、意外とライトの明るさを調整したくなるシーンが出てくるため、ライトの配線ができたら調光器も取り付けることをおすすめします。
スイッチパネル
スイッチパネルは、電気回路のオンオフや切り替えを行うためのスイッチがついている基盤です。
これを取り付けることで、スイッチパネルに接続した電化製品を簡単にオンオフすることや、USBケーブルを使用した充電などができるようになります。


DCエアコン
断熱仕様にしていても特に6月から10月にかけては夜は寝苦しく、熱中症などのリスクを考えるとキャンピングカーにはエアコンが必要となります。
狭い車内に設置しようとした場合、家庭用エアコンと比べてコンパクトなDCエアコンがおすすめです。
DCエアコンはバッテリーで直接動かせるエアコン(コンセントが不要)なので、キャンピングカーに取り付けるのに適したエアコンと言えます。


マットレス
ベッドキットを製作するため、市販のマットレスと生地を購入して加工をしました。
マットに関しては、寝心地を良くしたい一方で座った時に天井に頭がつかないように薄くしたいということで、高反発マットレスの厚さ5cmのものを使用しました。




道具
インパクトドライバー
キャンピングカーDIYにおいて一番使用した、インパクトドライバー。
ボルト締め付け、ビス留め、ドリル穴あけと大活躍でした。
DIYをするなら、インパクトドライバーを購入しておくことを強くおすすめします。
電動丸ノコ
電動丸ノコを使用すると、すばやくきれいに板を加工することができます。
木材加工の大半は、この電動丸ノコで行いました。


ジグソー
狭い場所や、部分的にくり抜き加工をしたいときにはジグソーを使用しました。
電動丸ノコと使い分けすることで、効率的に木材の加工を進めることができました。


ホールソー
天井ライトの取付穴を加工する際や、貫通穴をもうける際にホールソーを使用しました。
木材だけでなく金属板にも簡単に穴をあけることができるので、非常に便利でした。


ホールソーはインパクトドライバーで使用できますが、以下のようなドリルチャックも必要なので注意しましょう。
グラインダー
金属を加工する機会はそれほど多くないので、なるべく安価で取り回しの良いものをということでグラインダーを購入しました。
簡単にアングルをきれいに切断できたので、DIYレベルの金属加工作業にはグラインダーがおすすめです。


ドリル
何度か車体の穴あけを行いましたが、その際には金属加工用の丈夫なドリルを使用しました。
穴サイズを拡大する際には、ステップドリルを使用すると簡単にできました。
タッカー
キャンピングカーDIYにおいて、タッカーは非常に重宝しました。
布やレザーを木材に取り付けるときに、タッカーを使用することで簡単にきれいな仕上がりにすることができます。
値段も高くないので、キャンピングカーを自作する際には用意しておくことをおすすめします。


リベッター(ナッター)
ソーラーパネル取り付けや、エアコン室外機の取り付けの際にリベッターを使用しました。
リベッターを使用してかしめナット(ブラインドナット)を板金にがっちりと固定することで、板金にボルトの締結点をつくることが可能となります。
金属にタップを切るという方法もありますが、薄い板金だとネジ山がほとんどできないので、かしめナットを使用するとより安全となります。






電動サンダー
木材を滑らかに加工するときだけでなく、車体塗装の足付けをする際にも電動サンダーを使用しました。
紙やすりでしていたら日が暮れてしまうような作業も、電動サンダーを使用して大幅に効率化することができました。




配線加工用品
ケーブルの被覆を剥いたり端子をかしめたりする際に、電工ペンチを使用しました。
なお、38sqなど太いケーブルのカットとかしめについては、以下の道具を使用しました。
エアコンガスチャージキット
エアコンに冷媒ガスを充填するにあたり、エアコンガスチャージキットを使用しました。
こちらの商品には電動真空ポンプとマニホールドゲージがついており、あとはエアコンガスを別途購入するだけでエアコン関連の必要な道具が揃うので便利でした。




木材
羽目板
車内の天井や壁には、羽目板を使用しました。
羽目板は、平坦な板を接ぎ合わせて連続して張ることができるため、見た目が美しく仕上がり、高い断熱・防音効果も期待できます。




その他木材
羽目板以外の木材については、必要な際にその都度ホームセンターに行って購入しました。


電装品
ケーブル
電子機器の消費電力の大きさや配線長さを考慮して、0.75sq~38sqの範囲でそれぞれ適切なケーブルを使用しました。




分岐ハーネス
天井ライトの配線に、分岐ハーネスを使用しました。
バッテリーから各ライトに向かって配線を分岐させる必要があるため、安全かつ整備性に優れる分岐ハーネスを活用しました。


端子
電気配線には大量のギボシ端子を使用することになります。
その都度購入するのが大変なのでこのような端子セットを購入したのですが、結果的に楽でお得になりました。
ケーブルの長さが微妙に足りないときなど、間に圧着スリーブをかませてケーブルを延長しました。
ケーブル線をより合わせて延長する方法は外れやすく危険ですので、このような圧着スリーブの使用をすると安全です。


スイッチパネルまわりの配線に、端子台を使用しました。
端子台を活用することで、配線を安全でかつすっきりとした見た目にすることができます。


ヒューズ
各配線には、安全性を考えてヒューズを使用しました。
電化製品の消費電力やケーブル径を考慮して、適切なヒューズを設定するよう心掛けました。


ソーラーパネル用のヒューズも設定しました。
屋根上に配置されるので、テープを巻いて防水処理を施しています。


スイッチ(アイソレーター)
不要な際にスイッチパネルの電源を切るために、ロッカースイッチを配線に組み込みました。
ロッカースイッチを切ることで、バッテリーからスイッチパネルへの電力供給を遮断することができるようになりました。
メインバッテリーやソーラーパネルからの充電が必要ないときに、配線を簡単に遮断できるようアイソレータを組み込みました。
プラス配線の途中にアイソレータを取り付け、ソーラー充電を使用するときは「ON」に、使用しないときは「OFF」に切り替えることができるようになりました。


埋め込みコンセント
埋め込みコンセントを導入して、車内でも家のように電気を使える環境を構築しました。
なお、埋め立てコンセントの元はインバーターにつなげてあります。


配線クランプ
配線が走行中に車の振動で動いてしまわないよう、安全のために固定しておく必要があります。
ケーブルクランプを使用すると、太いケーブルでもしっかりと固定することができます。
絶縁チューブ/テープ
端子を固定した際にケーブル根元部分の金属線が露出しないよう、熱収縮チューブで保護をしました。
チューブをかぶせてヒートガンで温めるだけで、簡単に絶縁チューブを密着させることができます。
ギボシ端子など、配線同士の接続部には絶縁テープを使用しました。
水から保護しておきたいコネクタ類は、自己融着テープを使用して隙間なく覆っておきました。


隙間埋めパテ
車体にあけた貫通穴には、すきまパテを使用しました。
大枠はパテ埋めを行い、発泡ウレタンやパワーテープを併用することで穴をしっかりと密閉することができました。
ちなみに下の写真は、エアコン配管を通すために車体にあけた穴を埋めた様子を写したものです。




消耗品
スプレーのり
アルミ断熱シートを貼り付ける際などに、スプレーのりは重宝しました。
スプレーをシートに吹き付けるだけで簡単なのに、強い粘着力を発揮してくれます。
両面テープ
車体に木材を固定したり、プラダンを窓ガラスに貼り付けたりする際には、両面テープを使用しました。
特に、様々な素材に使用が可能なこちらの「スーパー多用途」が便利で、いくつも購入して使っていました。
パワーテープ
ふつうのガムテープよりも粘着力が強く、水やちょっとした油分に対しても耐性があるパワーテープ。
絶対にテープがはがれてほしくない箇所にはこれを使用しました。
ちなみに貫通穴を完全密閉する際の仕上げには、こちらのテープを使用しております。




接着剤
貼り付け作業を行う際には、両面テープ以外にも接着剤を使用しました。
接着作業だけでなく、ルーフに取り付けたかしめナットのまわりを止水する目的で使用したりもしました。




ソーラーパネルの接着には、シーリング材を使用しました。
外装シーリングで、紫外線に強く適用温度範囲が-30~90℃で、雨風や日光にさらされても問題がなさそうとのことでこちらを選択しました。


ロックタイト
ボルトの緩み防止のために、場所によってはロックタイトを使用しました。
特に、車の下に取り付けたエアコン室外機については、走行中に振動や衝撃がフレームや室外機パーツに加わるため、安全のために多くのボルトにロックタイトを使用しました。




パーツクリーナー
内装や床のシートをはがしたときの汚れなどは、パーツクリーナーを使用して取り除きました。
粘着成分や油分なども取り除くことができるうえ、安価なので数本ストックして多用しました。
エアコンガス
エアコンのガス充填にはこちらの製品を使用しました。
こちらのガス缶3本を使用して、エアコン内にガスを充填することができました。




防音・断熱材
デッドニングシート
車内の振動や騒音を抑えるために、下の写真のように制振材(デッドニングシート)を貼り付けました。
ルーフを叩く雨音が低く、響きづらくなり、雨の日でも快適に車中泊ができるようになりました。




スポンジゴム
ルーフパネルの上下動を抑えるために、リンフォースとルーフパネルの間がぎちぎちになるようにスポンジゴムを挟みました。
隙間がある箇所すべてにスポンジゴムを挟んでいき、場所にもよりますが3~10mmくらいの隙間をスポンジゴムで埋めていきました。(下の赤丸箇所)


コーキング
スポンジゴムを挟めなかった箇所にコーキングを打ちました。
ルーフリンフォースとルーフパネルが接する箇所全体にコーキングすることによって、ルーフパネルの剛性が上がって走行時の振動やこもり音などを低減することができました。


断熱材
断熱性能を高めるために、あらゆる隙間に断熱材を入れ込んでいきました。
できるだけ隙間なく、でもギチギチになりすぎないように詰め込み作業を行いました。


スタイロフォーム
床下にはスタイロフォームを敷き詰めて、断熱処理をしました。
木枠の中にスタイロフォームをはめていくことで、下の写真のように隙間なく床下を埋めることができます。




発泡ウレタン
スタイロフォームで埋めきれなかった床下の隙間は、発泡ウレタンを使用して密閉しました。
スプレータイプの発泡ウレタンは、少し吹き付けただけですぐにもこもこと膨らんできます。


クッションフロア
クッションフロアを敷くことで、クッション性がありつつ見栄えもきれいな床ができました。
ほどよく厚みもあるので、断熱効果も期待することができます。


レザークッション
張り付けた板の端部の見栄えを向上することを目的に、レザークッションを貼り付けました。
むき出しの鉄板をレザークッションで覆うので、断熱効果も期待することができます。




塗料
スプレー塗料
ホイールやグリルは、スプレー塗料を使用して塗装しました。
ミッチャクロンを吹き付けてからカラースプレーをかけることで、塗料の密着性が上がってきれいに仕上がります。


木材用塗料
天井板には、水性ウレタンニスを使用しました。
適度なツヤで光沢があり、高級感のある仕上がりとなりました。




車内の横壁には、マットホワイトの水性ペンキを使用しました。
マットカラーなので、ツヤのある天井と対比でアクセントとなっており気に入っています。


鋼材
コの字やL字のアングルを、主にエアコン室外機を支えるフレームに使用しました。
鋼材に関しては、すべてホームセンターで購入しました。


まとめ
本記事では、キャンピングカーを自作する際に使用したアイテムを紹介しました。
品目としてはそれなりに多いと感じるかもしれませんが、快適な車中泊ができるキャンピングカー仕様車を製作しようとすると、実際これくらいのアイテムが必要となります。
これからキャンピングカー製作を開始する方などは、まず何から買っていいのかわからないと思いますので、本記事を参考に購入リストを作成してみてはいかがでしょうか。



本記事が、キャンピングカーDIYに興味がある人にとって少しでも有益になれば嬉しいです。
【親記事はこちら】


