こちらの記事では、キャンピングカーの展開式ベッドキットついて紹介していきたいと思います。
自作キャンピングカーで悩む就寝スペースの確保ですが、本記事で紹介する展開機構を活用することで、その悩みを解消することが可能です。
製作手順だけでなく、展開機構の設計ポイントも詳しく紹介していきますので、ベッドキットの自作を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
チロルこの記事は以下のような方におすすめ!
・キャンピングカーを所有している
・就寝スペースの確保に困っている
・ベッドキットの自作に興味がある
ベッドキットとは
キャンピングカーのベッドキットは、車の荷室にフレームとマットを設置し、手軽にフラットな就寝スペースを確保できる後付けキットです。
普段は荷室や食事のスペースとして、そして車中泊時にはベッドとして活用できるため、日常使いと車中泊を両立したい人に最適なアイテムです。
展開式ベッドの必要性


大きいキャンピングカーであれば常設ベッドの設置が可能ですが、標準ボディのバンなど車内空間が限られている場合は、食事や団らん、就寝用スペースなど工夫して共用する必要があります。
それを実現するためには、必要に応じてスペースを拡張することができる展開機構つきの椅子やベッドの活用が有効となります。
ベッド展開
通常時
ベッド展開前は中央に机があり、それを挟んで向かい合うように椅子がある状態です。
机の奥にはあぐらをかいたり、横になったりできるフラットなスペースがあります。


ベッド展開時
ベッド展開をすると、およそ1250×1900のフラットな就寝スペースができます。
大人二人でも余裕をもって就寝できる広さです。


ちなみにベッド展開の手順については以下の記事で紹介していますので、もし参考にされたい方がいればこちらをご確認ください。


ベッドキット製作手順
ここからは、ベッドキットを製作するための具体的な手順を紹介していきます。
ベッド土台製作
下の写真の丸で囲んだ、ベッドの土台部分を製作していきます。


まずは簡単でもいいので設計図を作成しておくと、そのあとの作業が楽になります。





設計図の形式はこだわらず、自分がわかりやすい形でつくりましょう!
基本的には木材同士はビスだけで固定をしていますが、座った際などに大きな荷重が加わるところにはL字ブラケットを追加して補強していきます。


ホイールハウスにかかる部分は少し形状に工夫が必要ですが、使用する木材の寸法を微調整しながら対応しましょう。
横長の板を設置して荷重を分散することで安定させることができます。


フレームが完成したら、床に直接ビス留めをして固定していきます。(事前に床の板張り作業を完了しておきましょう)


ちなみにこの状態で大人の男性が上に乗っても、フレームは全くたわむことなくがっしりと安定しています。
参考までに、こちらの記事で床張りについて紹介しているので、もし興味があればご確認ください。


展開機構つき椅子製作
次に、展開機構つきの椅子を製作していきます。
下の写真の丸で囲んだ部分です。


展開機構つき椅子についても、事前に設計図を作成するようにしましょう。
あまり設計図の形式にはとらわれず、とにかく頭の中にあるイメージを書き出していくことをおすすめします。


続いて、設計図に従って組み立てていきます。
こちらも同様に、座った際に大きな荷重が加わるところにはL字ブラケットを追加するようにしましょう。


展開機構など、設計図通りに組み立てられていることを確認しながら作業を進めていきます。


展開時に板同士がこすれるような箇所はフェルトを貼っておくと、木の摩耗を防ぎつつなめらかな展開を実現することができます。


最後に、座面部分の板を敷いたら完成です。
なお、この板には後ほどクッションとカバーを取り付けるので、ここでは固定はしません。


スムーズに展開できることも確認しておきましょう。


展開機構つき椅子の製作について、複雑になってしまうので本記事では細かいところは省略して紹介しております。
以下の記事では、より詳細な製作手順や押さえておくべき設計ポイントなどを紹介していますので、興味があればこちらも併せて参考にしていただければと思います。


折りたたみ机製作
続いて、折りたたみ机の製作をしていきます。
構成部品は少ないので簡単な設計図の用意で問題ありませんが、机の高さは椅子の高さを加味して決めましょう。
クッションの厚み込みの椅子高さが400mmなのに対して、机の高さを650mmとしたところ、PC作業や食事の際にちょうどいい高さとなりました。


なお、机の脚は出入りのことを考えて入り口側は1本脚とし、計3本脚としました。
2本脚側は、ぐらつき防止と同時折り畳みができるようにするため、間に1本板を固定しました。


これによって脚の安定感は増し、折り畳み動作も楽になります。
折りたたんだ机は下の写真のように、コンパクトにまとまります。


マット製作
マットに関しては、寝心地を良くしたい一方で座った時に天井に頭がつかないようにしたいということで、高反発マットレスの厚さ5cmのものを使用しました。
高反発マットからクッション部だけを取り出し、シートの形に合わせてクッションを加工します。


ちなみに厚さ5cmでも基本的には寝心地はいいので問題ないのですが、あともう1cmあるとさらに快適に寝られそうだなと個人的には思いました。



5cmの場合、人によっては起きた時に体が少し痛く感じるかもしれません。
マットのベースとなる板にボンドを塗布して、その上に加工したクッションを貼り付けていきます。


続いて、クッションを完全に覆うようにして生地を張り付けていきます。
クッションとは反対側の面で、タッカーを使って生地を板に固定します。


すべてのマットが製作できたら、ベッドの全貌が見えてきました。


ベッドキットの使い勝手
ベッドモード
セミダブルよりも少し大きいサイズのベッドとなるので、大人2人でもゆとりをもって寝ることが可能です。
フルフラットなので無理な体勢になることもなく、熟睡することができます。





寝るときに少し厚みのあるシーツを敷くと、クッションのつなぎ目なども気になりません。
収納
ベッド土台や椅子の下はすべて収納に使うことができる空間なので、かなりの量の荷物を収納することが可能です。
私の場合は、非常事に備えて2Lペットボトルの水を置いたり、非常食を置いたりして有効活用しています。


旅行の際は荷物を収納したり、買い物かごを入れたりもできます。


作業にかかった時間と費用
かかった時間
作業時間はトータルでおおよそ22時間かかりました。時間の内訳は以下のとおりです。
【時間内訳】
・設計図作成:5時間
・木材加工:3時間
・ベッド土台製作:4時間
・展開機構つき椅子製作:6時間
・折りたたみ机製作:2時間
・マット製作:2時間
かかった費用
作業にかかった費用はおおよそ40,000円となりました。そのおおまかな内訳は以下のとおりです。
【費用内訳】
・木材:13,000円
・L字ブラケット:1,000円
・折りたたみ金具:2,000円
・高反発マット:18,000円
・生地:6,000円
まとめ
本記事では、キャンピングカーの展開式ベッドキットについて紹介しました。
狭い車内でも、展開機構を活用するなど工夫次第では、生活空間と就寝スペースの確保を両立させることは可能となります。
ぜひ本記事の内容を参考にしていただき、快適なバンライフを実現してみてください。



本記事が、キャンピングカーDIYに興味がある人にとって少しでも有益になれば嬉しいです。
