こちらの記事では、キャンピングカーのベッドキットの一部である展開機構つき椅子の製作方法について紹介していきたいと思います。
自作キャンピングカーで悩む就寝スペースの確保ですが、本記事で紹介する展開機構を活用することで、その悩みを解消することが可能です。
製作手順だけでなく、展開機構の設計ポイントも詳しく紹介していきますので、ベッドキットの自作を考えている方はぜひ参考にしてみてください。
チロルこの記事は以下のような方におすすめ!
・キャンピングカーを所有している
・就寝スペースの確保に困っている
・ベッドキットの自作に興味がある
展開機構つき椅子の必要性


大きいキャンピングカーであれば常設ベッドの設置が可能ですが、標準ボディのバンなど車内空間が限られている場合は、食事や団らん、就寝用スペースなど工夫して共用する必要があります。
それを実現するためには、必要に応じてスペースを拡張することができる展開機構つきの椅子やベッドの活用が有効となります。
展開機構つき椅子の完成形
まずはじめに、展開機構つき椅子の完成形を紹介します。
展開をする前は4本脚を軸とした普通の椅子で、椅子の下には大きな収納スペースを備えています。


この椅子を展開すると下の写真のように、およそ2倍の大きさとなります。
これを活用して、就寝スペースの確保をすることができます。





ちなみに椅子の下に荷物を置いたままでも、展開することが可能です!
展開した椅子の上に板を敷くと、最終的にはこのようにフルフラットな就寝スペースが確保できます。


製作手順
ここからは、展開機構つき椅子を製作するための具体的な手順を紹介していきます。
設計図作成
まずは簡単でもいいので設計図を作成しておくと、そのあとの作業が楽になります。
以下のようなポイントを押さえて、設計図をつくるといいと思います。
・椅子はどれくらいの大きさにするか(おおまかな各寸法を検討)
・木材はどこに何本使用するか
・各木材の寸法はどれくらいになるか
私は以下のように、展開時のイメージも持ちつつ設計図を作成しました。





設計図の形式はこだわらず、自分がわかりやすい形でつくりましょう!
木材加工
設計図に従って、木材を加工していきます。
また木材は軽く面取りしておくと、ささくれなどなく安心して使用することができます。


組み立て
設計図に従って、組み立てを行っていきます。
椅子の土台部分など、特にゆがみを出したくないような箇所は、きれいな直角が出ている面に押し当てながら組み立てるとうまくいきます。


基本的には木材同士はビスだけで固定をしていますが、座った際などに大きな荷重が加わるところには、L字ブラケットを追加して補強していきます。


展開機構など、設計図通りに組み立てられていることを確認しながら作業を進めていきます。


しっかりとビス留めをし、頑丈に組み立てられているか確認しましょう。


完成
最後に、座面部分の板を敷いたら完成です。
なお、この板には後ほどクッションとカバーを取り付けるので、ここでは固定はしません。


スムーズに展開することも確認できました。


スムーズな展開のための設計ポイント
今回の製作において、スムーズな展開を実現するために工夫したことが4点あります。
この展開機構において重要なポイントなので、順に詳しく紹介していきます。
①高さ違いの木材使用
椅子を構成する木材は、基本的に30×40の断面を持つ木材を使用しました。
下の写真のように、椅子の本体側は高さ40mm、展開機構側は高さ30mmとなるよう木材の向きを揃えました。


これにより、木材と座面がこすれることなく展開できるようになりました。
②掘り込み加工
実際に展開してみると、展開機構のストッパー部分が展開時にこすれて大きな摩擦を生んでいることがわかりました。
そこで、下の写真のように展開時にこすれていた部分に対し、掘り込み加工を施すことでスムーズに展開をすることができるようになりました。


同様に、椅子本体側の端部の木材にも掘り込み加工をしておきましょう。





可動部分と、非可動部分が接しているところは基本的に掘り込み加工をしておくとスムーズに展開ができるようになります。
③脱落防止機構の追加
実際に展開・収納してみると、重心の問題で展開機構側が大きく傾いてしまう箇所があることがわかりました。


そこで、下の写真のように中央に板を一本取り付けることによって、展開機構側が脱落することなく展開・収納することが可能となりました。


設計図作成時点ではなかなか気づきにくい問題でしたが、実際に製作するなかで気づき、対策を打つことができました。
④フェルトの活用
繰り返し展開をするなかで、木と木がこすれると摩耗したりささくれが発生する懸念がありました。
そこで、摺動部分にフェルトを貼り付けることで木材の摩耗防止と、なめらかな展開を実現しました。


実際に使用してみた感じ、かなりなめらかに展開することができるようになったのでおすすめのアイテムです。
ただし、フェルトが分厚いと展開時に干渉してしまい逆効果になる可能性もあるので、1mmくらいの厚みのものがおすすめです。
まとめ
本記事では、キャンピングカーのベッドキットの一部である展開機構つき椅子の製作方法について紹介しました。
狭い車内でも、展開機構を活用するなど工夫次第では、生活空間と就寝スペースの確保を両立させることは可能となります。
ぜひ本記事の内容を参考にしていただき、快適なバンライフを実現してみてください。



本記事が、キャンピングカーDIYに興味がある人にとって少しでも有益になれば嬉しいです。
