こちらの記事ではスイッチパネルを使用した電気配線について紹介したいと思います。スイッチパネルを導入することで電気部品のオンオフを簡単に切り替えることができるため非常に便利です。
スイッチパネルとは
スイッチパネルとは電気回路のオンオフや切り替えを行うためのスイッチがついている基盤のことで、これを取り付けることでスイッチパネルに接続した電化製品を簡単にオンオフすることやUSBケーブルを使用した充電などができるようになります。

ちなみに今回こちらの記事で紹介していくスイッチパネルは以下の商品となります。
スイッチパネルの構造
スイッチパネルの裏側を見ると配線はこのようになっています。

上の写真だけ見るとケーブルがごちゃごちゃとしていてわかりづらいと思うので、図で簡単に説明します。各スイッチに対してマイナス・プラス配線がそれぞれ通っていて、かつプラス配線にヒューズ(赤色のボックス状のもの)が取り付いている状態になります。

スイッチパネルへの配線
実はこちらのスイッチパネルだけでは電気製品の接続をすることができません。
どういうことかと言うと、例えば一番右のスイッチにライトをつなげようとした場合、ライトのプラス配線はそのまま①のケーブルに接続すればいいのですが、一方でライトのマイナス配線はつなぐ先がない状態となってしまいます。
このような場合、次に紹介する端子台を使用することになります。

端子台の取り付け
端子台を使用することでバッテリーに向かうマイナス配線を分岐することができ、ライトのマイナス配線の行き先をつくることができます。

このような配線ができる理由について、端子台の仕組みを踏まえて説明していきたいと思います。
端子台の仕組み
端子台はそのままだと図の左右1対1でしか電気を流さないのですが、ショートバーをつなげることで左側の端子を電気的に縦でつなげることができます。

この状態でバッテリーのマイナス側と端子を接続すると、右図のようにマイナス配線が分岐された状態をつくることができます。

スイッチパネルに取り付ける電気製品が増えていっても、その製品のマイナス端子をこちらの端子台に順次つないでいけば問題ありません。
端子台を使わずに直接配線同士を束ねる方法もありますが、安全性の面や、電気設備の増設のしやすさの面から端子台を使用した配線をおすすめします。
今回、端子台はこちらの商品を使用しました。ショートバーも付属されています。
ロッカースイッチの取り付け
スイッチパネルにパネル本体の電気をオンオフするロッカースイッチを取り付けていきます。
スイッチパネルはとても便利なのですが、電気が通っている間はパネルが常に青白い光を発している(USBポートが青白く光る仕様)ため、そのままにしていると夜寝るときなどに若干気になります。また電気部品を長時間使用しないときなどは、安全性の観点からバッテリーからスイッチパネルに電流が流れ続けている状態はできれば避けておきたいものです。
そういったときにロッカースイッチがとても役に立ちます。
ロッカースイッチの取り付けは簡単で、下図のようにスイッチパネルのプラス配線の途中にロッカースイッチを接続してあげるだけです。

今回、ロッカースイッチはこちらを使用しました。
未使用スイッチの処理
こちらのスイッチパネルにはスイッチが5個ついていますが、おそらく最初からすべて使うようなことはないと思います。そうしたときにはヒューズを抜いて、ケーブルの先端を絶縁テープで保護しておきましょう。
赤色のボックスをぱかっと開けると青色のヒューズが刺さっているのでそれを抜くだけでOKです。これで未使用のケーブルは電気的に断線されます。ヒューズを抜いたら赤色ボックスは閉じておきましょう。ただし、ヒューズは使うときのために紛失しないように注意しましょう。

また、使用しない配線の先端は絶縁テープで念の為巻いておくと安心です。

上記のような未使用スイッチの処理を行い、スイッチパネルまわりの配線は最終的に下の図のようになりました。

スイッチに水道用ポンプやFFヒーターなどつなげたいものが増えたときにはヒューズを戻して配線をつなげるだけなので非常に簡単です。
まとめ
こちらの記事ではスイッチパネルまわりの配線について紹介しました。こちらの製品を取り付けるだけで電気部品の管理が容易になりますし、充電用のUSBポートが確保できたりと非常に便利なので、特に車中泊をされる方は取り付けを検討してみてください。