こちらの記事では車の天井板を取り付ける際の土台となる木枠づくりについて紹介していきます。こちらの木枠の土台を用意しないとキャンピングカーの天井づくりがうまくいかない場面が出てきますので、そのポイントとどのようにして木枠をつくっていくかを紹介していきたいと思います。
導入
自作キャンピングカーの天井は、やはり木の板を張って家のような雰囲気にしたいと思う方も多いと思います。
今回は写真のように木の板が天井一面に張られているような状態を目指す前提で、その際に必要になってくる木枠づくりについて紹介していきます。

天井板取り付け時の問題点
天井に木の板を取り付ける際に、ルーフの真ん中部分についてはこのように左右にまたがる柱部品(リンフォース)がついているので、この箇所に直接ビス留めをすることで天井板は問題なく取り付けることが可能です。

しかし車後ろ側の端部に目を向けてみると、リンフォースがないため天井板の取り付く先がなく宙に浮いた状態となってしまいます。このままだと走行中に振動音が鳴ってしまいますし、最悪の場合この浮いている箇所を起点に天井板が破損してしまうことも考えられます。とはいえ、ルーフに直接ビス留めをすることはできないので、リンフォースの代わりとなる天井板の土台を木枠でつくってあげる必要が出てくるのです。

木枠づくり
まず木枠の完成系を紹介すると、下の写真のような状態となります。
上の写真でできていた天井板とルーフの隙間をちょうど埋めるような形で木枠を取り付けます。私はキャラバンe25系でキャンピングカーを自作したのですが、その際はこの隙間はおよそ30mmだったので板厚10mmの板を3段重ねで使用しております。(左右に渡る板は2枚重ねにして取り付けています)

木枠の作り方については、まずはルーフのビード部分(天井方向にくぼんでいる箇所)に1段目の木を両面テープで固定していきます。剥がれることのないように木と金属に使用できる強力な両面テープを使用しましょう。念の為、木の両端はリンフォースとルーフの隙間にはめています。

隙間にはまっている箇所に注目するとこんな感じです。(下の写真)
厚さ10mmの板でちょうどいい感じにはまりました。

ちなみに今回こちらの両面テープを使用しました。
一段目の板が取り付け終わったら、左右にまたがる板を一番車両後ろ側部分に取り付けていきます。板はしなるのでルーフのゆるやかな曲面に沿うような形に適度に曲げつつ一段目の板にビス留めをしていきます。(一段目の板にビス留めをしていけば自然といい感じのしなり具合で取り付くと思います)

これで木枠づくりは完了です。
木枠の活用
この木枠があることで天井板の端もビス留めすることができ、天井はきちんとした取り付けで完成することができます。下の写真のようにクッション入りレザーも取り付けることで天井の見栄えも良くなりますので興味があれば以下の記事も参考にしてみてください。

まとめ
こちらの記事では、キャンピングカーの天井づくりにおいて必要になる木枠の土台づくりについて紹介しました。少し手間はかかりますが、この作業をすることで車内天井の見栄えは大幅に向上するのでぜひ挑戦してみてください。