この記事ではキャンピングカーやDIYに興味がある人に向けて、キャンピングカーを自作することのデメリットについても紹介しつつ、その実情や対策について説明していきたいと思います。
【デメリットその1】完成まで時間がかかる
当然ですが、買ってすぐ手に入る市販キャンピングカーと違って、自作する場合には完成までに時間と労力がかかってしまいます。また、こだわればこだわるほど完成までの道のりは長くなります。
せっかくベース車を買ったのに、実際に車中泊ができるのはいつになるのかともどかしく感じることもあると思います。
しかし、実際は未完成の状態でも十分車中泊旅に出かけることができます。
我が家の例ですが、写真のような未完成状態からガンガン車中泊旅に出ていました。(作業途中の写真で、道具などが散らかっており見苦しくてすいません、、)

このようにある程度、天井と床と壁があって、天井ライトが点く状態であればかなり快適に過ごすことができるので、正直車中泊旅にはこれだけでも十分っちゃ十分です。
実際に車中泊をしてみて改善点を見つけ出し、徐々にアップデートをしていく感じがおすすめです。キャンピングカー製作が進んでいくにつれてどんどん車中泊旅も快適になっていくので、作業のモチベーションアップにも繋がります。
【デメリットその2】製作場所の確保が大変
持ち家があって普段からDIYができる環境にある人はまったく問題ないのですが、マンションや賃貸で暮らしている場合、車を改造したり木材を加工したりする場所の確保が大変です。

私の場合は賃貸暮らしなのですが、幸い車で1時間半ほどのところに実家がありガレージが使えたため、週末に実家に帰って作業をしてまた戻ってくる、という生活をしていました。当然毎週作業ができるわけでもなく月1~2回くらいの作業頻度だったため、完成までには1年ほどかかってしまいましたが、逆に言えば毎週DIY漬けというわけではなく、普段は別の趣味を満喫しつつ「今週はDIY作業に集中するぞ」といった形でメリハリをつけて楽しみながら作業を行うことができました。
もし私のように比較的近くに実家などがあるわけではなく、まったく近くに作業できそうな場所がない場合は以下のような方法を検討してみてください。
- ホームセンターの工作室で加工
- レンタルガレージを借りて作業
事前に寸法などある程度測っておけばホームセンターの工作室でまとめてカットすることができるので非常に便利です。外観塗装をしたり、車内を大工事するような場合にはレンタルガレージを借りると作業がぐっと捗ると思います。
上記以外にも、「DIY できる場所」などで検索をするとけっこう作業ができる場所がでてきますのでぜひ参考にしてみてください。
ちなみに意外と車内だけで完結する作業も多いので、そんなときは自宅の駐車場に車を停めたまま、近隣の方にも迷惑をかけずに車内でDIYをすることが可能です。
【デメリットその3】車検は自分で通す必要がある
通常、車検はディーラーや整備工場などでお願いをすることが多いと思います。

しかし、キャンピングカー仕様に変更している場合、大抵それらの場所で車検を請け負ってもらえません。その理由は、ユーザーが自分でキャンピングカー仕様に変えているため、車両重量の変化、全長・全幅・全高の変化、難燃性素材の不使用、乗車定員の変化など継続車検では通らなくなってしまうような不透明なリスクがあるためです。
そのためキャンピングカーを自作した場合、基本的には自分でユーザー車検を受けることになります。
「自分で車検を通すってハードルが高い!」って思われるかもしれませんが、実は意外と簡単なのであまり怯むことはありません。
大幅に仕様を変更していない限り(壁や天井を設える、電気配線をする、ベッドや机などの家具をつくる等々はまったく問題ありません)、以下のポイントを押さえておけばよほど問題なく継続車検で通すことができると思います。
- セパレートバー(乗員と荷室を区切る備え付けのバー)をきちんとつけておく
- 最大積載量ステッカーをつけておく
- 使用した材料の難燃性証明書を準備しておく
- スペアタイヤを外しておく
- ホイールカバーを外しておく
- 荷物をおろしておく
- 法定12ヶ月点検を事前に受けておく
ここでは1つずつ詳しく説明しませんが、ここに書いているようなポイントを押さえておきさえすれば基本的に問題なくユーザー車検を通すことができます。
別の記事で車検に向けた準備や当日の流れ、車検にかかった費用などを説明していきますので詳しくはそちらをご覧いただければと思います。
もし、先に触れたような車両重量の大幅な変化、全長・全幅・全高の変化、乗車定員の変更などがある場合は別途手続きが必要となります。それらについては別の機会でご説明できればと思います。
まとめ
この記事では自作キャンピングカーのデメリットを3つ紹介させていただきました。デメリットがあるとはいえ一つ一つに対して向き合い方や対策は十分にありますし、基本的には自作することのメリットの方が多いと思いますので、ぜひ本記事や以下の記事を参考にしながらキャンピングカーの自作を検討していただければと思います。