こちらの記事ではキャンピングカー用のエアコン室外機部品の内、ファンとコンデンサーを保持する懸架台の製作手順について紹介したいと思います。
ファンとコンデンサはそれなりの重量があるので、安心で安全なバンライフを送るためにもその取付けは強固にしておく必要があります。
こちらの記事で紹介しているような方法で懸架台を製作していただければ、車両の下に頑丈に取り付けることができるのでぜひ参考にしてみてください。
なお、こちらの記事では割と細かい情報について記載しているので、まずキャンピングカー用エアコンの室外機の概要について知りたい方は、はじめにこちらの親記事を見ていただくのが良いかと思います。
ファン・コンデンサー懸架台の取り付け状態
こちらの写真は分解した室外機を車の下の空間に取り付けてある様子を写したものです。
室外機の部品としては、コンプレッサー、コンデンサー、ファンが分解されて取り付けられている状態です。

今回紹介するファン・コンデンサー懸架台は下の写真のハッチングで囲んでいる部分となります。

室外機の部品が車下に取り付けられている様子を模式図で示すと下の図のようになります。赤丸で囲んでいる部分がファン・コンデンサー懸架台です。

なお、コンプレッサーの懸架方法については以下の記事で紹介しておりますので、興味がある方はこちらの記事も併せて参照してみてください。
ファン・コンデンサー懸架台の寸法
ファン・コンデンサー懸架台の寸法はおおよそ100x400x600となります。
地面に接触することを防いだり、重量を軽くするためにできるだけコンパクトになるよう製作しています。

懸架台部品構成のポイント
ファン・コンデンサー懸架台を背面から見た写真がこちらです。

背面から見た様子を表した模式図がこちらです。

この懸架台の部品構成のポイントとして大きく2つあります。
- コの字アングル(赤色)を追加することでコンデンサー設置のスペースを確保
- L字ブラケット(茶色)を追加することで取付性を向上
1つめのコの字アングル追加については、こちらの部品を追加しないとファンと車体の間にコンデンサーを設置するスペースが確保できないため必須となります。
できるだけファンと地面との間に距離をつくるためにコの字アングルの追加は最小限にして高さをなるべく抑えるようにしました。
2つめのL字ブラケットについては一見無駄な部品追加のように見えるのですが、こちらのブラケットを追加しないとコンデンサーの一部とコの字アングルが干渉してしまうことから必要となります。
また、ファンを実際にコの字アングル(赤色)に取り付ける際に微妙に左右位置が合わなかったりするので、その際の位置調整にこのL字ブラケットが機能してきます(詳細は後述)。
ちなみにこちらの懸架台を取り付けるにあたって土台にしているコの字アングル(緑色)に関する詳細は以下の記事で紹介していますので併せて参照していただければと思います。
L字ブラケットの取り付け
上で紹介したL字ブラケットについて取付けを行っていきます。(下図の丸で囲んだ部分)

まずは分解していたコンデンサーとファンを重ねて準備しておきます。
それぞれ4箇所締結位置があるのでその位置が合うように重ねるだけでOKです。

続いて重ねたコンデンサーとファンに対してL字ブラケットを下の写真のように取り付けます。
この際、ボルト・ナットを使用して取付けをしますが、ワッシャーも使用して締結部の着座面積を確保するようにしましょう。

車体へ懸架台を取付け
上記のように用意した懸架台を車体に取り付けていきます。
まずはL字ブラケットがついていない側から取り付けていきます。(下図の丸で囲んだ部分)

ボルト・ナット・ワッシャーを使用して締結していきます。

続いて、L字ブラケット側の取付けを行います。(下図の丸で囲んだ部分)

コの字アングル(赤色)をクリップを使ってコの字アングル(緑色)に仮固定し、L字ブラケットとコの字アングル(赤色)の取付位置の調整をしていきます。(下の写真の赤丸部分)
取付位置の微妙なズレがあってL字ブラケットとコの字アングルの間に隙間ができる場合は、下の写真のようにワッシャーを挟んで隙間がなくなるように位置調整しました。

位置が調整できたら、あとはそれぞれボルト・ナットで固定をしてファン・コンデンサー懸架台の取付は完了です。
まとめ
こちらの記事ではエアコン室外機のファン・コンデンサーを保持する懸架台の製作方法について紹介しました。
作り方を工夫するだけでコンパクトでかつ高い安全性を確保した懸架台を製作することが可能ですので、こちらの記事の内容を参考に製作検討をしていただければ幸いです。
【親記事はこちら】




