こちらの記事では、自作キャンピングカーの天井に使用する羽目板の加工方法について紹介していきます。
キャンピングカーの天井を見栄え良く仕上げていくためには板を単純に切り出すだけでなく、端部を斜めにカット処理したりホールソーで穴あけしたりと加工にも一工夫が必要になりますのでその点について紹介していきたいと思います。
羽目板とは
天井板には羽目板の使用が適していると言えます。
羽目板とは、木材を薄く板状にしたもので壁や天井の仕上げに使用され、平坦な板を接ぎ合わせて連続して張ることができるため、天井張りに使用することで見た目が美しく仕上がり、高い断熱・防音効果も期待できます。
今回天井板の施工をするにあたり、こちらの羽目板を使用しました。
板の切り出し
購入した状態だと羽目板は非常に長いのでまずは適切な長さにカットしていきます。
この時点では特別工夫は必要なく、必要な長さにカットするだけです。

端部斜めカット
この工程で一工夫加えて、羽目板の片方の端部を斜め45度にカットしていきます。
斜めにカットする理由について詳しくは後述しますが、天井の仕上がりをきれいにするために必要な作業となります。
まず、こちらの写真は普通に切り出したものです。(斜めカットをしていないもの)

続いて、こちらが端部を斜め45度にカットしたものです。

少しこの写真だと違いがわかりづらいですが、もう少し記事を読み進めていただけるとこの斜めカットの意味がおわかりいただけると思います。
ちなみに普通のノコギリできれいに斜めカットするのは難しいので、怪我防止の観点からも下の写真のように斜めに傾けてカットすることができる電動丸ノコを使用することを強くおすすめします。

今回、電動丸ノコはこちらの商品を使用しました。斜めカット可能です。
ライト取付用の丸穴あけ
続いて、天井にライトを取り付けるための丸穴をホールソーであけていきます。
せっかく天井板を張るのであればライトの取り付けはぜひ行いたいところです。ライトにあった径のホールソーで穴あけをしましょう。

参考までにですが、色々な径に対応ができるように今回はこちらのホールソーを使用しました。
また要注意なのですが、ホールソー一式を買っただけでは実はインパクトドライバーに接続することができません。
以下のようなドリルチャックをインパクトドライバーとホールソーの間に接続することで、ホールソーを電動で使用することができるようになります。
ちなみにホールソーは板に垂直に当ててインパクトドライバーのスイッチを押すだけで、非常に簡単に丸穴をあけることができます。(ホールソーがぶれないようにしっかりと握って固定してください)
ホールソーでカットした面が少し粗い仕上がりになってしまっても、ライトを取り付けるとその部分は隠れて見えなくなるので特に気にする必要はありません。
丸穴加工端部は念のため軽くやすりがけしてあげてください。

ライトの取り付けについての詳細はここでは省きますが、もし興味がある方は以下の記事にまとめていますのでぜひ参考にしてみてください。
見栄え
加工した天井板を実際に取り付けてみると、端部を斜めカットしていることによってリアゲートまわりに取り付けたクッションレザーとの境界部がきれいになっていることがわかります。(急にクッションレザーが登場してきましたが、詳細について興味があれば下の記事を参照ください)

なお、この境界部分について側面から見た断面図で説明すると、端部を斜めにカットしたことによってクッション・レザー部分と当たる箇所にできる段差が緩和されるので、天井板とレザーの親和感が出てきれいな仕上がりに見えます。

まとめ
こちらの記事ではキャンピングカーに使用する天井板の加工について紹介しました。
ひと手間ふた手間かけてあげることで天井の見栄えはぐっと良くなるのでぜひ参考にしてみてください。
【親記事はこちら】




