こちらの記事では、電気配線の延長方法について、プロが使うやり方をベースにDIYで実践できる安全で確実な方法を紹介していきます。
キャンピングカーづくりでは、サブバッテリーまわりの電装や照明・USBポート追加などでケーブル延長が必要となりますが、延長の仕方を誤ると発熱・ショート・ヒューズ飛び・火災につながることもあります。
安全な作業のためにも、こちらの記事で紹介する方法を参考にしていただければと思います。
チロルこの記事は以下のような方におすすめ!
・キャンピングカーを所有している
・配線の延長方法がわからない
・安全な電気配線にしたい
「安全な」延長方法が大切な理由
キャンピングカーの配線は、住宅と違って振動・温度変化・湿気といった過酷な環境に晒されます。
そのため、以下のような方法はすぐに接触不良の原因となり、最悪の場合、溶ける・煙が出る・火災になる可能性があります。
延長方法を正しく理解しておくことが、安全なキャンピングカーづくりの基本となります。
ケーブル延長の基本原則
ケーブルの延長作業に入る前に、次の3つを押さえておきましょう。
1.同じ太さのケーブルで延長する
ケーブルの太さは流せる電流量に直結し、細い線を使うとそこが弱点となり発熱しやすくなるため、同じ太さのケーブルで延長するようにしましょう。
なお、ケーブル径の選定方法は以下の記事で詳しく紹介しておりますので、興味がある方はこちらを参照ください。


2.接続点は最小限に
接続箇所はどうしても弱点となり、トラブルが発生するリスクとなります。
接続点を最小限にするために、延長は1回で確実に完了するよう事前にしっかりと採寸・計画しましょう。
3.必ず絶縁・保護する
車内では家具や金属にこすれて被覆が破れることもあるため、熱収縮チューブ・絶縁テープでの保護を確実に行いましょう。
キャンピングカーでおすすめなケーブル延長方法
キャンピングカーでおすすめするケーブルの延長方法として、以下の2つを紹介します。
1.圧着スリーブ+熱収縮チューブ
2.ギボシ端子を使った延長
私の場合、基本的には1の方法でケーブルを延長しましたが、照明関係の配線に関しては故障の際などに簡単に交換ができる2の方法で延長を行いました。
1.圧着スリーブ+熱収縮チューブ
プロの電装業者が最もよく使う方法です。迷ったらこの方法を選びましょう。


作業手順
- ケーブルをストリップして芯線の形を整える
- 芯線を裸圧着スリーブに差し込む
- 圧着ペンチで裸圧着スリーブを確実に潰す
- 圧着後、ケーブルを軽く引っ張り抜けないことを確認
- 熱収縮チューブで絶縁・保護
必要な工具と材料
- 圧着ペンチ
- 裸圧着スリーブ
- 熱収縮チューブ
- ヒートガン
2.ギボシ端子を使った延長
DIYで最も使われているオーソドックスな方法です。機器に故障があった際などに接続部分を取り外すことができます。


作業手順
- ケーブルの被覆を 5〜7mm ほどストリップする
- オス端子・メス端子をそれぞれケーブルに差し込み、圧着ペンチで確実に圧着する
- 圧着部を軽く引っ張り、抜けないことを確認
- オス端子とメス端子をしっかり奥まで接続する
- 抜け防止のため、接続後に軽く引っ張り確認
- 絶縁スリーブを被せ、その上から絶縁テープを巻く
必要な工具と材料
- 圧着ペンチ
- ギボシ端子
- 絶縁テープ
注意点:オス、メス端子の取り付け位置
作業をするとオス端子、メス端子をそれぞれ配線のどちらにつけるか迷うことがありますが、取り付け方は以下が推奨されています。
以下、理由です。
下の写真のように絶縁スリーブはメス端子に取り付いているため、オス・メス接合部が外れたときにはメス端子は絶縁スリーブで保護され続けるのに対して、オス端子は金属部分がむき出しとなります。仮に電源側にオス端子をつけてしまうと、外れた際にオス端子が車体や工具に触れると瞬時にショートし危険ですので、電源側にはメス端子を取り付けて万が一の際にも事故リスクを最小化する必要があります。


ケーブル延長時の安全チェックリスト
ケーブル延長作業後は、以下のチェックリストで仕上げを確認しましょう。
・しっかり圧着できている(引っ張って抜けない)
・芯線が見えていない
・熱収縮チューブもしくは絶縁テープで完全に絶縁されている
・他のケーブルや家具に押しつぶされていない
・金属エッジに接触していない
・配線ルートが暴れないように固定されている
まとめ
本記事では、DIYで実践できる安全で確実な電気配線の延長方法について紹介しました。
安全性の高い延長方法を選び、接続部を適切に保護することで、安心で快適なキャンピングカーライフを送れるようにしましょう。



本記事が、キャンピングカーDIYに興味がある人にとって少しでも有益になれば嬉しいです。
