【ソーラーパネル】ルーフへの取り付け方法

つくり方

こちらの記事ではフレキシブルタイプのソーラーパネルの取り付け方法を紹介したいと思います。ひとくちに取り付けと言っても、その取り付け方には工夫が必要であったり、注意すべき点も多くありますのでこちらの記事を参考にしていただければと思います。

取り付け方法の検討

ソーラーパネルの取り付け方法ですが、今回私は接着剤とボルト締結を併用することに決めました。

メーカーが推奨している取り付け方法が接着剤を使う方法なのですが、接着があまいと強い日差しで高温になったり大雨で雨水が浸透したりして剥がれやすくなる可能性もあり注意が必要です。実際に取り付け方法が悪く、高速道路を走行中にソーラーパネルが吹き飛んだ事例もあるようです。

ソーラーパネルの取り付けは完全に自己責任となってしまうので、接着剤をソーラーパネルメーカーの指示通りに塗布したうえで、万が一にも走行時にソーラーパネルが吹き飛んだりしないようにボルト締結を併用することを決めました。

取り付け位置の検討

ソーラーパネルの横幅がちょうどルーフのビード(凸形状)位置とぴったりだったので、ビード位置に合うようにソーラーパネルを配置しました。

あとで計測してみたところビード間の幅が75cmなのに対して、こちらのソーラーパネルの横幅が74.8cmでしたので、キャラバンe25標準タイプに対してはこのソーラーパネルが最適かもしれません。

ちなみに今回私が使用したソーラーパネルはこちらの商品です。

ルーフの穴あけ

ソーラーパネルをルーフにボルト締結するために必要となる穴をあけていきます。ソーラーパネルにはハトメ穴(Φ6)があるので、その穴位置に合わせてルーフに穴をあけることとなります。この穴は、この後紹介するかしめナットを取り付けるために使用されます。

どこにどのような穴をあけるべきか等、詳細については以下の記事で紹介しておりますので興味があればこちらも参照してみてください。

かしめナット取り付け

ルーフに穴があいたらそこにM5のかしめナットを取り付けていきます。
かしめナットは締結部品の一種で、薄い板金に対してボルトを固定するために使用されるナットです。リベッターと呼ばれる器具を使用してかしめナットを板金にがっちりと固定することで、板金にボルトの締結点をつくることが可能となります。

かしめナット取り付けに関する具体的な工程については以下の記事で紹介しておりますので、実際に作業をされる際はこちらを参照いただければと思います。

接着剤で取り付け

続いて、接着剤を使ってソーラーパネルをルーフに取り付けていきます。

接着剤を塗布する範囲ですが、以下の図の青色枠がソーラーパネルが置かれる場所に対し、黄色線が接着剤を塗布する箇所です。ちなみに赤丸はボルト締結をする箇所を示しています。このように接着剤を塗るエリアを途切れ途切れにしたり、車両後方側は塗らずに開放しておくことで空気の流れをつくってソーラーパネルが熱くなりすぎることを防いでいます。車両前側については走行時の風でソーラーパネルが吹き飛んでしまわないよう隙間なく接着剤を塗布します。

接着剤を塗布する際には、ルーフのビード部分とソーラーパネルがまんべんなく接着するように、下の写真のように少しジグザグに接着剤を塗っていきました。

接着作業については以下の記事でより詳細に紹介しておりますので、よろしければこちらも参照してみてください。

ボルト締結

ソーラーパネルをルーフに接着した後は、接着剤が乾くのも待たずにM5ボルトを締結していきます。

その際、ボルトにはロックタイトを塗って締結をしました。緩み止めがメインですが、ロックタイトを塗ってボルトとナットのネジ山同士の隙間を密閉することによって、雨水が車室内に入り込む経路をなくしました

また、暫定の処置ではありますが、ボルト締結部の上に耐水性のテープを貼り付けて直接雨水にさらされないようにしておきました。ボルトを埋めるようにシーラーしてもいいとは思うのですが、ボルトを外したくなったときに面倒になると思い、しばらくテープで様子見をしている状態です。たまにテープを剥がして見ていますが、1年経ってもボルトが錆びるようなことはいまのところありません。

ソーラーパネル取り付け後

ソーラーパネル取り付け後は下の写真のようになります。接着剤でしっかりと固定されている上、四隅をボルト締結しているのでルーフから剥がれるような心配は一切ありません
ルーフのビードを活用してソーラーパネルの下には適度な隙間があるため、熱がこもることもなく発電効率を高い状態で維持することが可能となっています。

まとめ

こちらの記事ではソーラーパネルの取り付け方法を紹介しました。いくつか注意すべき点はありますが、きちんとポイントを押さえることで安全でかつ効率の高いソーラーパネル発電を実現することが可能となりますので、実際に作業される際はぜひこちらの記事を参考にしていただければと思います。

【親記事はこちら】

タイトルとURLをコピーしました