この記事では、天井板端部の見栄え向上を目的としたレザーの取り付けについて紹介していきます。こちらの作業をすることで天井板端部の見栄えが改善され、上質な仕上がりとなります。
概要
天井板を取り付けてそのままにするとリアエンドの見栄えが悪くなってしまいます。見栄えの処理をしないとこんな感じで木材の端部がそのまま見えてしまうようなイメージですね。(ケーブル類がくっついているのでちょっとわかりづらいかもしれませんが)

そこで、リアエンドにクッション入りレザーを貼り付けることで見栄えを確保していきます。レザーを取り付けると下の写真のような見栄えになり木材の端部が直接見えることもなく、また天井部の鉄板がむき出しになることも防ぐことができます。(ちなみにこの写真では車両側面側の鉄板がむき出しの状態ですが、こちらの記事とは別の工程でこの部分も木材やレザーなどでカバーされることになります)
天井板が張りっぱなしの状態よりも、レザーがあるおかげでより丁寧な仕上がりになります。

それでは、以下で各種工程の説明をしていきます。
下準備
レザーを天井に貼り付けるにあたって、写真のように前もって木枠をつくっておきます。何もしないと天井は鉄板だけなのでビスによる取り付けができないのですが、このように木で土台を作っておくことでこのあと各種部品を取り付ける際にビスやタッカーが使えて作業の幅が広がり楽になります。

こちらの木枠の作り方については別の記事で詳細を説明しておりますので、興味がある方はこちらもチェックしてみてください。
またクッションの下に隠れるリアライトは今後使うことがないのではずしておきます。はずした後は絶縁テープなどで保護しておきましょう。

材料カット
まずはレザーとクッションをカットしていきます。どちらもはさみで簡単にカットすることができます。車両の左右にまたがるくらいのサイズが必要なので、標準タイプのキャラバンの場合はクッション長さがおおよそ120cmとなるよう切り出します。また今回クッションの幅としては25cm程度としました。

車両後方側はウェザーストリップ(ドアの縁を保護している止水ゴム部品)に挟む分の2cmくらい(写真右側)レザーが余るようにし、車両前側は土台板に固定するので5cmくらいレザーを余らせます(写真左側)。また、車両左右側の端は写真のようにレザーを折り返してクッションが見えない状態にします。説明が少しわかりづらいと思いますが、このあとの工程を見ていただくとここでレザーをこのように処理している理由がわかっていただけると思います。なお、レザーとクッションはスプレーのりを使用して固定しました。

今回、こちらのレザーとクッション、スプレーのりを使用しました。
レザーの固定
リア側はウェザーストリップの間に挟みます。ウェザーストリップは外側に向けて引っ張ると簡単にはずれるので、はずしたらレザーの片端(リア側)を挟み込んでいきます。1~2cmほど挟むとしっかり固定することができます。これでレザー片側の固定は完了です。

このとき、レザーを入れたことでウェザーストリップが完全にはまらず少し浮き気味になってしまうので、適宜ハンマーなどで軽く叩いて元通りはまっていることを確認しましょう。
片端がウェザーストリップでしっかりと固定できていることを確認したら、今度は車両前側部分のレザーの取り付けに移ります。シワやヨレが出ないように均等に引っ張りながら取り付けていきます。

レザーを均等に引き伸ばしながら、タッカーを使ってレザーを木枠とラップする部分で固定します。ちなみにレザーの下はこんな感じでクッション部分と木枠部分が住み分けされている状態で固定をします。後ほど木枠部分に天井板が来るので、クッションは木枠に被らないようにしておくことがポイントです。

天井板取り付け
天井板を木枠の部分でビス止めすれば完成です。天井板を取り付けることでレザーの車両前側端の部分が隠れるので見栄えがきれいになります。天井板が適度にクッションを押し込むように取り付けることで、天井板の端部分も見えなくなり見た目としてはきれいな仕上がりとなります。

見栄え
レザーの左右端の見栄えについては、別工程とはなりますがこのあと車両側面にもクッション・レザーを入れることで写真のようにきれいな見た目に仕上がります。こちらについては側面壁の取り付けに関する別の記事で詳細を紹介したいと思います。

また少し格好悪いですが、リアカメラにつながるケーブルはレザーに小さな穴をあけて通しました。このケーブルはレザーの中を通過して運転席の電子インナーミラーまで延びています。

興味があれば、電子インナーミラー取り付けに関する内容はこちらの記事を参照ください。
まとめ
こちらの記事では天井板端部の見栄え向上を目的としたレザーの取り付けについて紹介しました。こちらの作業をすることで、自作キャンピングカーとしては1つレベルの高い仕上がりにすることができると思いますのでぜひ挑戦してみていただければと思います。