こちらの記事では、車中泊をするならぜひしておきたい天井の防音・断熱方法について解説していきます。
下の写真のように、塗装した板を板張りをするところまで一気に紹介していきます。

チロル実際に作業にかかった時間や費用も紹介していきます!
この施工をすると車中泊の快適度合いがぐっと上がるので、特にこれからキャンピングカーを自作するという方にはぜひ参考にしていただければと思います。
防音・断熱のメリット
防音・断熱施工をすると車中泊が非常に快適になりますが、特に以下の3点において大きく恩恵を受けることができます。
何も対策をしていないと雨がルーフパネルを打つ音が結構うるさく、車内で過ごす際や就寝時に気になってしまいます。
しかし、本記事で紹介するような施工をすることで、外から入ってくる音の大きさをかなり抑えることができ快適に過ごすことができます。
走行時に車両後方から感じるボディパネルの振動やこもり音(低周波で耳が圧迫されるような感覚を伴う音)を抑制することができます。
天井の施工だけでも効果はあるのですが、床の防音・断熱施工も一緒に行うことで、走行時の騒音レベルはかなり抑えることができます。
天井から来る冷気・熱気が緩和されるのでより快適な車中泊が可能になります。
施工前のルーフパネル1枚だけの状態と比べ、施工後は5層構造となるので暑さ・寒さが格段に抑えられます。
作業手順
内装剥がし
まずは天井についている内装材を剥がしていきます。
中古車だとこの内装材に汚れや臭いが染み付いていて、古い車特有のいやな臭いにもつながっています。
これを剥がすことで、臭いの面からも快適な環境に変えることが可能です。



購入した当初、天井の内装材は少し黒ずんでおり埃っぽいような臭いがしていました。


内装材をはがしたあとは、こんな感じでルーフのパネルがむき出しの状態になります。


このままだと外と車内を隔てているのはこの1mm以下の薄い鉄板ルーフだけになるので、防音・断熱の施工をしていく必要があります。
デッドニング
次に、むき出しになったルーフパネルにデッドニングをしていきます。
デッドニングは、車内の振動や騒音を抑えるために重要な処理で、下の写真のように制振材(ブルーのシート状)をルーフパネルに貼り付けていく作業となります。
制振材を適当なサイズにカットし、コロコロでしっかりと面を押しながら貼り付けていきます。
このときパネルと制振材は、隙間なく完全にくっついている状態になるまで念入りにコロコロしていきましょう。


剛性が低くロードノイズに共振しやすい平坦面全体に制振材を貼って補強するようにしましょう。
写真のように、幅広の平坦面にまんべんなく制振材が貼れていれば問題ありません。


こちらのデッドニングシートを購入したのですが、3分の2くらいを天井に使用しました。
コーキング
内装材を剥がしたことで、車体の左右にまたがる梁部品(リンフォースと呼びます)と、ルーフパネルの間に隙間ができてしまっています。
このままだとドア開閉時や走行時にルーフパネルがべこべこ変形して騒音が発生するため、この隙間を埋める作業が必要です。
そこで、このように隙間にクロセルスポンジを挟んでいきます。
クロセルスポンジを挟むことで間接的にリンフォースがルーフパネルを支えることができ、パネルの変形が抑制されます。





両面テープつきのクロセルスポンジを使用すると作業が楽になります。
ルーフパネルの上下動を完全に止めるため、リンフォースとルーフパネルの間がぎちぎちになるようにクロセルスポンジを挟んでいきましょう。
隙間がある箇所すべてにクロセルスポンジを挟んでいき、場所にもよりますが3~10mmくらいの隙間をクロセルスポンジで埋めていきました。(下の赤丸箇所)


次に、クロセルスポンジを挟めなかった箇所にコーキングを打っていきます。
下の写真のようにリンフォースとルーフパネルが接する箇所全体にコーキングすることによって、ルーフパネルの剛性が上がって走行時の振動やこもり音などを低減することができます。


コーキングには、弾力があり耐振・耐熱・耐寒性のあるこちらを使用しました。
アルミ断熱シート貼り
断熱レベルを上げるために、アルミ断熱シートを貼っていきます。
ルーフパネルを覆えるサイズにアルミ断熱シートを4枚分カットし、片面にスプレーのりを吹き付けてルーフパネルに貼り付けていきます。
ただし、このあと天井板張りをするため、リンフォースは断熱シートで覆わず写真のようにむき出しの状態にしておきます。


今回、断熱シートとスプレーのりはそれぞれ以下のものを使用しました。
断熱シートは5mだと少し足りないくらいになると思います。
断熱材入れ
続いて、断熱材を入れていきます。


断熱材を天井に取り付けるために、まずは支えとなるように天井用の羽目板を1本か2本だけ取り付けておきます。
この時点では、3本以上は取り付けないようにしましょう。


次にルーフパネルと羽目板の隙間に、断熱材を入れ込んでいきます。
これにより断熱材をいちいち手で支えておく必要がなく、このあと羽目板を取り付ける作業が楽になります。


なお、断熱材を入れる前に3本以上の羽目板を取り付けてしまうと、ルーフパネルと羽目板の間が狭く断熱材をうまく隙間に通すことができなくなってしまうので、事前に取り付ける羽目板は2本までにしましょう。



私自身、事前に3本の羽目板をつけていたのですが、断熱材を隙間に通すことができず結局羽目板を1本外して断熱材を入れました。。。
断熱材は以下のものを使用しました。
天井板張り
事前にニスを塗った羽目板を、断熱材が見えなくなるまで張っていきます。
このとき、羽目板は天井のリンフォースにビスを直打ちして取り付けました。
上を向きながらのビス打ち作業になるので、最低限2人、できれば3人で作業することをおすすめします。





私は2人で作業したのですが、疲労がたまる大変な作業でした。。
なお、この天井板張りに関しては天井板の塗装、ライトの取り付け、板端末の処理など作業が多岐にわたります。
ここでは詳細は割愛するため、興味がある方は以下の記事をご確認いただければと思います。


かかった時間と費用
かかった時間
作業時間はトータルでおおよそ13時間かかりました。時間の内訳は以下のとおりです。
【時間内訳】
・内装剥がし・清掃:1時間
・デッドニング:2時間
・コーキング:1時間
・アルミ断熱シート貼り:2時間
・断熱材入れ:1時間
・天井板貼り:6時間(事前の加工やニス塗りなど除く)
かかった費用
作業にかかった費用はおおよそ21,000円となりました。そのおおまかな内訳は以下のとおりです。
【費用内訳】
・デッドニングシート:3,000円相当分
・クロセルスポンジ:1,000円
・コーキング:1,000円
・アルミ断熱シート:3,000円相当分
・断熱材(マットエース):3,000円相当分
・羽目板:1,0000円
まとめ
本記事では、車の天井の防音・断熱施工について紹介しました。
ルーフパネルに加え、ここで施工したデッドニングシート、アルミ断熱シート、断熱材、天井羽目板によって5層構造となっているため、防音・断熱レベルを大幅にアップさせることができました。
機能性が大きく向上するだけでなく、車内の見た目を大幅に変えることもできるので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。



本記事が、キャンピングカーDIYに興味がある人にとって少しでも有益になれば嬉しいです。
