この記事ではキャンピングカーやDIYに興味がある人に向けて、キャンピングカーを自作することのメリットを紹介していき、その魅力や楽しさを知ってもらえたらと思います!
① 圧倒的に安く済む
「キャンピングカーは憧れるけどお金がなぁ」って人には自作を検討してみることをおすすめします!
市販のキャンピングカーってピンキリだけど中古でもなんだかんだ500万円以上したりするし、それよりも変に安いものは汚れや故障などの老朽化が気になりますよね。。(僕もその一人でした)
詳しくは別記事で紹介しますが、そんななかで僕は総額およそ150万円でキャンピングカーを自作することができました。これでも装備には結構こだわってお金をかけている方なので、最低限の装備でいいよって方はもっと安くつくることも可能です。
参考までにかなりおおまかに紹介すると、費用150万円の内訳はこんな感じです。
- ベース車両:65万円
- 木材:10万円
- 防音、断熱材:5万円
- サブバッテリー:10万円
- エアコン関連:15万円
- 充電設備:10万円
- 電気配線:10万円
- 道具代:15万円
- 備品代:10万円
特にこだわった点は、大容量高性能サブバッテリー、ソーラー&走行充電、エアコンの設置なのですが、僕が検討した当時これを満たす中古の市販キャンピングカーは600万円はまず下らない状況でした。
もちろんこれらの装備を自分でつけるためにはそれなりの時間がかかるのですが、DIYが好きだって方は楽しみながら作業ができると思うのでキャンピングカーの自作を検討してみてはいかがでしょうか。
実際に購入した商品やおすすめなどについては別記事で紹介できればと思っています。
② 自分好みにカスタマイズ可能
中古のキャンピングカーは搭載されているサブバッテリーの性能がいまいちだったり、エアコンや暖房といった快適装備がついていないことも多く(もちろん快適装備がたくさんついているキャンピングカーはいくらでもあるのですが、もれなく手が届かないくらい高い、、!)、必ずしも自分が望むスペックの車が手に入るわけではありません。
その点、自作であれば、必要な装備品を自分で仕入れて自分で取り付けることで、安価に望んだスペックのキャンピングカーを仕立て上げることも可能です。
キャブコンタイプなどのいわゆる一般的に想像されるキャンピングカーは車高が高くてキャビンが重いため、高速道路では風にあおられ、山の坂道ではエンジンが大きな唸りを上げるなど、走行性能についても少し不安があります。(この点は一度キャンピングカーをレンタルしてみて、実際の乗り心地や居住性を確かめてみることをおすすめします)
我が家では夫婦ともに運転するので、なるべく安全にストレスなく運転できるキャンピングカーがいいなと思い、標準グレードの日産キャラバン(ハイルーフやワイドではない)をベース車としてキャンピングカーを自作することを決めました。実際に走ってみても高速道路で風に煽られることもほとんどなく、山道でもしっかりと加速してくれるので安全にストレスなく運転することができています。
できるだけ居住空間を広くしたい方はワイド・ハイルーフタイプを、もっとパワーがほしい人は4輪駆動のディーゼルを、といった感じで好みにあったベース車を選択できるというのは自作ならではですね。そこにキャビンのレイアウトや取り付ける快適装備、外装や内装のカラーリングなど無限の組み合わせから自分だけの1台をつくりあげる楽しみをぜひ味わっていただきたいです。
③ 旅が気軽に楽しめる
なんといってもキャンピングカーがあったら圧倒的に機動力が上がります!時間が許すのなら毎週どこかに出かけたくなります。
例えば、近隣の県で温泉や食事、プチ観光を満喫したいなぁって思ったときも、家からそこまで遠くないのに宿泊するのはちょっともったいない、でも日帰りだと慌ただしくなるから結局行くのが億劫になる、そんな状況ってありますよね。
でもキャンピングカーがあれば時間を気にせずその土地の温泉や食事を満喫でき、そのまま好きなところで泊まることだってできるんです。この心の余裕が旅をいっそう気軽で楽しいものにしてくれます。
僕の場合、埼玉に住んでいるのですが、神奈川、山梨、群馬、栃木、茨城、千葉あたりは日帰りするにはちょっと時間もかかってしんどいし、でもわざわざ宿をとってまで行くのはなぁっていう絶妙な距離感になります。行ってみたいところはそれぞれ結構あるんだけど、絶妙に行くのが面倒だなぁって場所が意外とたくさんあるんですね。そんなときにキャンピングカーがあると一気に小旅行のハードルが下がります。
先日は気になっていた千葉の個室サウナに行って、夜は近くの道の駅で晩酌をして車中泊をして、という小旅行をしてきました。家からサウナまで片道3時間程度だったので、これがもし日帰りだったらせっかくの気持ちよさも半減してしまうところでした。キャンピングカーのおかげでゆったりと過ごすことができ、個人的にはかなり満足な車中泊旅になりました。
こんな感じでいままではちょっと億劫だった中途半端な距離の旅も、キャンピングカーがあったらむしろ積極的に行きたくなります。旅先の道の駅で、新鮮で安い特産物を買えるのも大きな魅力!その土地の美味しいご飯や観光スポットにも詳しくなることができます。
④ 緊急時には防災シェルターになる
キャンピングカーはいざというときに防災シェルターになってくれます。
例えば、我が家のキャンピングカーにはソーラーパネルがついているので、太陽さえ出ていれば電力を供給することができます。車内で携帯電話を充電することはもちろん、冷蔵庫や電子レンジも使えますし、エアコンやヒーターだって使用できます。外からは車の中の様子が見えないようになっているので、緊急時には簡易トイレを使用することもできます。普段からカップ麺やスープ、インスタントごはんや水などを積んでいるので、緊急時には数日間はこの食料で過ごすこともできます。なにより、安心して寝むることのできる場所を確保できることは非常に大きな利点だと思います。
こういった形で、キャンピングカーは旅のおともとしてだけでなく、緊急時には自分の身を守ってくれる存在にもなってくれるのです。
シェルターとして使う機会がないことに越したことはありませんが、万が一災害などがあった際に自分を守ってくれる空間があるというだけで心に余裕が生まれ、日々の生活を安心して過ごすことができます。
⑤ 唯一無二の経験が得られる
自作キャンピングカーにおいて、個人的にはこれもけっこう大きい要素だと思っています。
まず、まわりにキャンピングカーを自作している人間などそうそういないですよね。例えば、自己紹介で「キャンピングカーをつくっています」って言われたらなかなかインパクトがあると思います(笑)
僕自身まわりの人に話すと興味を持ってもらえることが多いですし、初対面の人にも「キャンピングカーの人だ」って覚えてもらえたりもします。友人にも会うたびに「キャンピングカーづくりはいまどんな感じ?」と興味を持って聞いてもらえます。個人的にはけっこうそれが作業のモチベーションにもなりますし、話題を提供できるのが嬉しかったりしました。
あと、就職活動や転職活動でも活きる趣味なんじゃないかと思ったりもしています。キャンピングカーを作るにあたってあらゆる経験(企画、調達、設計、製造、電気配線、性能試験、法規)が得られるんですが、これって製品を企画してから完成させるまでのプロジェクトそのものなんですよね。通常はそれぞれの道のプロフェッショナルが集まって成し遂げることを自力でイチからすべて経験しているってことは、会社においても他部署の役割まで含めてプロジェクトを一気通貫して眺めることができるってことなんです。ちょっと大げさかもしれないですが、それぞれの仕事の役割や大変さが経験からわかっている人ってごくわずかだと思うし、貴重な人材なんじゃないかと思うんです。
とにかくものは考えようですが、このキャンピングカーづくりを楽しむ過程で多くの経験が得られますし、それを活かせる機会もたくさんあると感じています!
まとめ
キャンピングカーを自作することのメリットを5つ挙げさせていただきました。
今回は5つに絞って紹介させていただきましたが、自作キャンピングカーの良さはまだまだあると感じています。それを今後は少しずつ幅を広げて紹介していけたらと思っております。
キャンピングカーやDIYに興味を持つ人にとって少しでも有益な記事になりますように。