【キャンピングカー電気配線】メインバッテリーを使った走行充電システム構築

つくり方

こちらの記事では、メインバッテリーを使用した走行充電システムについて配線図や実際の作業時の写真を使って紹介していきます。

配線手順について詳しく記載していますので、こちらの記事を読むことでメインバッテリーから走行充電器にかけての配線作業を具体的にイメージすることができます。

特にこれから作業をされる方におかれましては、ぜひ参考にしていただければと思います。

バッテリー走行充電とは

キャンピングカーでは、走行中にメインバッテリーの電力を利用してサブバッテリーを充電する「走行充電システム」がよく利用されます。

オルタネーターが生み出す余剰電力を取り込み、走行しながらサブバッテリーへ自動で充電します。

専用の走行充電器を使用することで、適切な電圧管理や過充電防止がなされ、バッテリーを安全かつ効率よく充電することができます。

配線図:メインバッテリー ~ 走行充電器

本記事ではメインバッテリーから走行充電器までの配線について詳しく紹介していきます。

実使用上、ヒューズON/OFFスイッチを取り付けることが望ましいので、その取付けも含めた配線作業を以下で説明していきます。

配線作業

貫通穴あけ

私は日産キャラバンe25をベースにキャンピングカー製作をしたのですが、メインバッテリーが助手席の下に入っているためシートを跳ね上げた状態で作業を行いました。

ホールソーを使用してメインバッテリーと車室内を隔てていた隔壁に穴をあけました。この貫通穴にケーブルを通していくことになります。

今回は最低限22sqのケーブルが2本分通れる大きさの穴で問題ないのですが、色々な径に対応ができるようにこちらのホールソーを使用しました。

また注意点なのですが、ホールソー一式を買っただけではインパクトドライバーに接続することができません

以下のようなドリルチャックをインパクトドライバーとホールソーの間に接続することでホールソーを電動で使用することができるようになるので、初めて使用する方はご注意ください。

コルゲートでエッジを保護

ホールソーであけた穴はエッジが鋭いのでそのままにしていると手を切ったりケーブルの被覆が剥がれてしまったりと非常に危険です。

エッジにヤスリがけと錆止めをし、さらにコルゲートチューブを使用してエッジをカバーしておくと安心です。

ヒューズ取り付け

メインバッテリーから走行充電器までの配線の間に80Aヒューズを取り付けました。ヒューズはなるべくメインバッテリーに近い位置で取り付けるようにしましょう。

なお、ヒューズの選定方法や取り付けの注意点については以下の記事で詳しく紹介しておりますので、興味がある方はこちらをご確認ください。

パテ埋め

ケーブルを貫通穴に通したあと、あけた穴をそのままにしてしまうと熱気や冷気が車室内に入ってきてしまうのでパテで穴埋めをしました。

パテで埋めたあとに、さらに強力な防水テープを貼り付けて完全に密閉しました。なお、防水テープは車室内側だけでなく、メインバッテリー側にも貼り付けてパテをサンドイッチ状に保持するようにしました。

スイッチ取り付け

メインバッテリーからの給電が不要なときにいちいち接続端子を外すのは非常に面倒なのでスイッチを取り付けました。スイッチは配線のプラス側に取り付けましょう。

走行充電器へ取り付け

レノジーの走行充電器を使用する場合、メインバッテリーのプラス配線は左下の端子、マイナス配線は右上の端子に取り付けます。

実際にメインバッテリーからの配線をつないだ写真がこちらです。特にマイナス端子のところはソーラーパネルやサブバッテリーのマイナス配線もくるので取り付けは少し窮屈になります。

(参考)ソーラー充電システム

本記事ではメインバッテリーによる充電システムについて紹介しましたが、以下の記事ではソーラーパネルを使用した充電システムの配線について紹介しておりますので、興味がある方はこちらを併せてご覧いただければと思います。

まとめ

本記事ではメインバッテリーを使った走行充電システムについて紹介をしました。

メインバッテリーとソーラーパネルを活用した充電システムが備えついていると、ほとんど電気に困ることなく快適なバンライフを送ることができますので、こちらの記事を参考にしながらぜひ充電システムの構築を検討いただければと思います。

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