こちらの記事では、キャンピングカーの配線をまとめて整理をする配線収納ボックスについて紹介していきます。
キャンピングカー製作が進んでいくと、あらゆる配線が散らばって足の踏み場もなくなるような状況に直面することがあると思います。そのような状態のまま放置することは、車内スペース確保の観点だけでなく、運用上の安全性の観点からも推奨されません。
配線収納ボックスを製作することで、車内のスペース確保、およびキャンピングカー運用の安全性・利便性向上が可能となりますので、ぜひ本記事を参考にしていただければと思います。
チロルこの記事は以下のような方におすすめ!
・キャンピングカーを所有している
・配線が散らかっている
・電化製品を安全かつ便利な方法で管理したい
配線収納ボックスの必要性
配線作業に夢中になると、配線を増やしたりつなげたりすることばかりに集中してしまい、配線の整理はないがしろになってしまいがちです。
私自身もそのような状況にあり、配線収納ボックスを製作する前は恥ずかしながらこのような状態でした。


この状態だと車内で過ごせるスペースが限られるだけでなく、断線や感電など安全性のリスクも出てきてしまうため、配線を整理しまとめておくことは非常に重要です。
配線収納ボックスの完成形
まず、はじめに配線収納ボックスの完成形を紹介します。
このボックスのなかに、サブバッテリーや、走行充電器、インバーターやそれに付随する各種配線やヒューズが収められている状態です。


大きさはおよそ幅500 x 奥行き500 x 高さ600で、このボックスによって見た目がすっきりするだけでなく、スイッチ類をボックス表面に埋め込むことで実使用上とても便利となります。
配線図
どのような機器をボックスに収納しているのか、配線図を使って説明したいと思います。
下の図が私の車の配線図なのですが、黄色の線で囲まれたものが配線収納ボックス内に収められており、緑の線で囲んだ機器がボックス前面に埋め込まれています。





基本的に、配線収納ボックスに入るものはすべて入れている状態です。
ちなみにもしこの配線図の中身に興味がある方がいれば、以下の記事で詳しくまとめていますので、こちらを併せてご確認いただければと思います。


作業手順
ここからは、配線収納ボックスを製作するための具体的な手順を紹介していきます。
設計図作成
まずは簡単でもいいので設計図を作成しておくと、そのあとの作業が楽になります。
以下のようなポイントを押さえて、設計図をつくるといいと思います。
・どの機器を配線収納ボックスに収めるか
・各機器の大きさはどれくらいか
・どこに何を配置するか
・ボックスの大きさはどれくらいにするか(おおまかな各寸法を検討)
ボックスの大きさが決まったら、あとはそれを構成する木材を準備していくだけです。
私の場合、各機器は2段に分けて収納したかったので、各段のおおまかな機器配置や配線のルート、木材の寸法を記した簡易設計図を用意しました。


また、収納ボックス前面にどの機器をどの位置に埋め込むか示した設計図も用意しました。
最終的な完成状態をイメージして、使い勝手を考えて各部品を配置するといいと思います。





設計図の形式はこだわらず、自分がわかりやすい形でつくりましょう!
木材加工
設計図に従って、木材を加工していきます。
今回は厚さ10mmの合板を使用しました。


スイッチパネルや残量モニターなど、配線収納ボックスに埋め込む機器用の穴あけも行うので、加工の下書きをしておきます。


なお、板の内側を加工する際にはジグソーの使用がおすすめです。
先にドリルで穴をあけておき、そこを起点にジグソーでカットしていくような手順です。


ちなみにそれ以外の箇所は、電動丸ノコを使って加工していきました。
電動丸ノコを使用すると、すばやくきれいに板を加工することができます。


ニス塗り
木材を加工したら、劣化防止や見栄え向上のためにニス塗りをしていきます。
下の写真は一度塗りした後の板ですが、最初はこれくらいカスカスな色合いで問題ありません。


だいたい3度塗りくらいすると、見栄えはよくなっていきます。
3度塗りした後は、こちらの完成形のように色ムラもなくきれいに仕上がります。


実は、ニス塗りと言っておきながら、私の場合は下記の水性木部保護塗料の余りを使用しました。
しかし、室内で使用する木材には水性木部保護塗料よりも、汚れ防止やツヤなどの特長があるニスを使用することをおすすめします。



頻繁に手に触れる箇所は、質感がよくなるニスの方がおすすめです!
組み立て
ニス塗りまで完了したら、実際にキャンピングカーに組みつけていきます。
キャンピングカーの床に板張りをしている場合は、直接床にビスを打ちつけて固定していくのが簡単です。


参考までに、こちらの記事で床張りについても紹介しているので、もし興味があればご確認ください。


組み立ての際には、L字ブラケット(黄色囲み部)を使用すると丈夫なつくりにできます。
また、2階建て構造にする場合は、緑の丸で囲んでいるような配線の通し穴があると便利です。


各機器の配置
ボックスが完成したら、各機器を配置していきます。
私の場合は、1階部分にサブバッテリー、2階部分にインバーターと走行充電器を設置しました。




車の振動で動いてしまわないよう、機器類はビスやテープなどを使用して固定していきましょう。
事前にあけておいた穴を通して、1階と2階にまたがるケーブル配線も行っていきます。
なお、ケーブルクランプを使用すると、太いケーブルでもしっかりと固定することができます。
完成
各機器や配線の固定が完了したら、配線収納ボックスの完成です。
電気配線類をボックスの中にまとめたことによって、雑然とした感じがなくなり限られた車内スペースを有効に活用できるようになりました。


ボックス形状になっているものの、車室内側ではない2面はあえて板を張らないことで、機器類の排熱がこもらないようにしました。


また、左側のスライドドアを開けるとすぐに配線類にアクセスができるようになっています。
排熱とメンテナンスの観点から、このように開放部分を設けておくことをおすすめします。
実際に車中泊をする際は、下の写真のように配線収納ボックスの上に電子レンジを置いており、非常に使い勝手のいいエリアとなっています。


ボックスに埋め込んだスイッチで電化製品をオンオフすることができるので、安全かつ便利に電気類を管理することができるようになりました。
まとめ
本記事では、キャンピングカー内の配線をまとめて整理をする配線収納ボックスについて紹介しました。
煩雑になりがちな配線ですが、一か所に整理してまとめることによって車内のスペースを確保することができ、安全性や利便性を向上させることができます。
かけた労力以上に得られるものが大きいので、興味がある方はぜひ挑戦してみてください。



本記事が、キャンピングカーDIYに興味がある人にとって少しでも有益になれば嬉しいです。
